米粉パン


まず、伊東研究室世界の食料統計にいってみてください。
そこで日本のコメの消費量グラフをのぞいて見ましょう。

日本のコメの消費量はどうだったでしょうか?

グラフにもある通り、日本のコメの消費量は年々下がっており、
国内の農作物の中で唯一自給を達成しているコメの消費減少は
けして良い状況を示しているとはいえないのです。

コメ消費減少の原因は、食生活の変化です。
戦後のパン食導入を契機に小麦粉食品が受け入れられ、日本の食生活が欧米化していったことに始まります。


 コメの新しい消費用途として、現在注目されているのが米粉パンです。

コメを製粉して粉状にした米粉を原料とし、グルテンを加えて作ったパンです。
特徴は
・水分が多く、小麦粉パンよりもシットリしている。
・腹持ちが良い。
・古いコメなど余ったコメを有効利用できる。




鳥取県では
小学校の給食に使用、
サンマルクにて 米粉パン、
マジョラムにて 米粉ケーキが販売されています。

コメの消費減少により、国にはコメがあまっていました。
政府はコメ農家を支援するために生産調整を行ってきましたが、
税金投入は増加し、また自立した農家の育成を妨げる結果となりました。
米粉パンの活躍は、単なる消費をあげるための義務的な試みではなく、
美味しさを追求し、村おこしや街のパン屋さんの目玉商品として
注目を浴びていることが特徴であると思います。