発展する世界のコメ経済

--過去40年間の変化を診る--


鳥取大学農学部

伊東正一


このホームページに掲載した内容は1998年3月に発行された『食料白書』「変貌する世界のコメ経済」伊東正一・大田克洋著(食料・農業政策研究センター編集・発行、農産漁村文化協会発売)から伊東が担当した部分を抜粋したものである。


目 次

T.序論

U.国際価格と需給体制の変化

  1. 国際市場価格の変遷
  2. 世界のコメ生産量の変化
  3. 世界における地域別コメ需給の変化(大田担当)
  4. 需給体制の構造的変化
  5. アジアのコメ消費減退

V.コメの国際流通

  1. 増大するコメの貿易量
  2. 変化する価格と貿易量の関係
  3. 激化するコメの市場競争
  4. コメは「薄い市場」か?
  5. 変わる在消比率と価格変化の関係

W.世界におけるコメ需給の展望

  1. 国内、域内及び国際間の自由化に進む世界のコメ政策
  2. 需給の見通しと価格
  3. 日本に期待されるもの

参考文献


[ 表のリスト ]

表2-2-1.世界におけるコメとコムギの生産量と伸び率(1966年〜1995年の各5年間ごとの平均)

表2-5-1.アジア諸国における一人当たりコメ及びコムギの消費量(1985年及び1993年)

表2-5-2.アジアにおけるコメとコムギの生産量及び消費量の変化(1961〜95年の各5年間ごとの平均)

表3-1-1.穀物及びダイズの輸出における上位4か国の輸出量及び占有率(各5ヶ年間による年平均)

表3-2-1.国際価格と貿易量の変化からみた農産物貿易の年別タイプ

表3-2-2.コメ及びコムギにおける国際貿易のタイプ別年次別分類

表3-4-1.世界における主要農産物の貿易における上位4か国の占める割合(CR4,1992-96年平均)

表3-4-2.コメ及びコムギの価格変動に関するF−検定

表3-4-3.コメ、コムギ、トウモロコシ及びダイズの価格変動に関するCochranの検定

表3-5-1.アメリカのコメの在消比率とタイのコメの輸出価格及び、コムギの主要輸出国の在消比率とアメリカのコムギ輸出価格の分析結果

表4-3-1.欧米における一人当たりコメ及びコムギの消費量(1993年)


[ 図のリスト ]

図2-1-1.コメの国際価格の推移(名目及び実質価格)

図2-1-2.コムギの国際価格の推移(名目及び実質価格)

図2-1-3.タイ産米の輸出価格(月別,1992年8月〜1997年10月)

図2-1-4.日本及び米国の一人当たり実質国民所得の推移(1961-94年)

図2-1-5.世界におけるコメ、コムギ、トウモロコシ及びダイズの実質価格の指数

図2-2-1.世界におけるコメの生産量と生産面積の変化

図2-2-2.世界におけるコムギの生産量と生産面積の変化

図2-2-3.タイにおけるコメの生産面積の変化

図2-2-4.アメリカにおけるコムギの生産面積の変化

図2-2-5.世界におけるコメの単収(1960-97年)

図2-2-6.アメリカ全土及びカリフォルニア州における稲作の単収,1953-1997年

図2-4-1.1960年代におけるアジアのコメ需給曲線

図2-4-2.1990年代におけるアジアのコメ需給曲線

図2-4-3.1960年代から1990年代におけるアジアのコメ需給の構造的変化

図2-4-4.アジアにおけるコメ需要の構造的変化

図2-4-5.日本のコメ消費における質と量の関係の年代的変化

図2-5-1.アジアにおけるコメの一人当たり消費パターン

図2-5-2.アジアにおけるコムギとコメの生産量及び消費量の伸び率(1961-65年 対 1991-95年)

図2-5-3.アジアにおけるコメとコムギの消費量の割合

図2-5-4.アジアにおけるコムギとコメの生産量及び消費量の変化(1961〜95年の各5年間ごとの平均)

図3-1-1.世界におけるコメの輸出量(1960-97年)

図3-1-2.コメの貿易における主要輸出国(上位4ヶ国)の占有率の変化

図3-1-3.コムギの貿易における主要輸出国(上位4ヶ国)の占有率の変化

図3-2-1.指数で診る世界におけるコメの実質価格及び輸出量の変化

図3-2-2.指数で診る世界におけるコムギの実質価格及び輸出量の変化

図3-3-1.アメリカ及びタイのコメ輸出量の変化(1960年〜1997年)

図3-4-1.世界における穀物及びダイズの生産量に対する貿易の比率

図3-5-1.世界及び米国のコメの在消比率の変化と、コメの実質価格の変化

図3-5-2.世界及び米国のコムギの在消比率の変化と、米国のコムギの輸出価格の変化

図4-1-1.1996年農業法における農家への助成金

図4-1-2.アーカンソー州におけるコメの供給曲線の変化(1960年代〜1990年代)

図4-1-3.供給線の傾きのちがいが価格の変化に及ぼす影響

図4-1-4.新農業法による供給曲線のシフト

図4-1-5.西アフリカ、マダガスカル、及びエジプトにおける稲の生産面積

図4-1-6.西アフリカ、マダガスカル、及びエジプトにおける稲の1ha当たり単収

図4-2-1.世界におけるコメの価格及び生産の長期見通し:1995年〜2010年(アーカンソー大学)

図4-2-2.世界におけるコメの生産量及び価格の長期見通し:2010年及び2020年(FAO及びIFPRI)

図4-2-3.コメの貿易量の長期見通し:1995年〜2010年(アーカンソー大学)